2006.12.04 (Mon) [長年日記]
§ [乗り物][ネタ][動画] 三輪車
これから流行りますか。
→ http://www.youtube.com/watch?v=pYJW-unA24I
プジョーの20Cupというコンセプトカー。二人乗りのオープンライトウェイトスポーツ、という位置づけでしょうか。一人で乗るとバランス悪そうでけどハンドリング、どんな感じなんだろう。
プジョーのが車側からのアプローチだとすると、Brudeli TechのBrudeli 625は単車側からのアプローチと言うところでしょうか。サイトにて公開されている動画を見る限りだと、こっちの方が運転していて楽しそうです。
2006.12.05 (Tue) [長年日記]
§ [デバイス][テクノロジ] 無接点電力伝送シート
その、IEDM特設サイトより。
先日、MITの研究グループが無線電力供給システムを提案した、と言う記事を紹介しましたが*1、今度は東京大学のグループが有機TFTシートを用いた無線電力伝送システムを開発したそうです。
電力伝送には電磁誘導方式を用いる。電力伝送シート上には給電用のコイルが備えてあり,シート上に置く物体にはあらかじめ受電用のコイルを備えておく。給電用コイルの寸法は1インチ(約2.5cm)角。シート1枚当たり8×8個のコイルを集積した。位置検出にもコイルを利用しており,電力伝送シートには位置検出用のコイルを給電用コイルと別途設けた。電力伝送シートに物体を近づけると,物体が備えたコイルとの磁気結合によって位置検出用コイルのインダクタンスが変化し,この変化量を位置検出用コイルに接続したトランジスタで読み出す。そしてインダクタンス変化を検出した位置の給電用コイルに電力を供給する。 *2
「無線」ではなくて「無接点」という呼び方から分かるように、離れたデバイスに電力供給をするのではなくて、シート上に乗せられたデバイスにのみ電力を供給するシステム。テーブルに敷き詰めたり、床一面に敷き詰めたり、という使い方ですね。現段階で、数mm離れたデバイスに約30Wの電力供給が可能とのことなので、ノートPCなら十分動きそうです。
メンテナンスのことを考えると床一面に敷き詰めるのは難しそうですが、机に敷き詰める分には問題なさそう(周波数によっては人体とかデバイス自信への影響は考える必要があるでしょうけど)。ISSCC 2007でも関連研究報告がなされる予定とのこと。
→ 【IEDMプレ】壁や床などへの埋め込みを想定した無接点電力伝送シートが登場,東京大学が開発 - 電子部品テクノロジ - Tech-On!
→ 河北新報ニュース 触らなくても電力送れる コンセントが不要に?
2006.12.08 (Fri) [長年日記]
2006.12.11 (Mon) [長年日記]
§ [モノ] 蝶々のような2画面携帯
韓国の個人発明家が考案した、ちょっと変わった2画面携帯。写真のモックは手作り感満載でアレですけども、ギミックとしてはなかなか面白そうな気がします。
→ 'Dual LCD mobile phone' invented by a Korean individual inventor
2006.12.12 (Tue) [長年日記]
§ [デバイス][テクノロジ] 配線中にトランジスタを形成
IEDMが始まったのでデバイス関係のニュースがたくさん登場しておりますが、その中で一番意表を突かれたデバイスがこちら。
Al上にSiを形成して加熱すると,AlとSiが置き換わり,多結晶Siの上にAlが載った構造に変わる性質を利用して, Al配線中にトランジスタを形成する。カリフォルニア大学は,配線に見立てた幅10μm,長さ10μmのAl上にSiを載せて,窒素雰囲気中で400℃,2時間の加熱をすると同現象が起こることを示した。 *1
このAlとSiが入れ替わる現象は、一般的な半導体デバイス製造プロセスでは歩留まりを下げる「スパイク」の元凶であるわけですが、このUCバークレーのグループはそれを逆に利用してしまった……ということみたいです。最先端テクノロジで作られたFETほどの性能は出ないでしょうけど、スペースの有効利用が可能-3次元LSI-という利点を生かせれば面白い使い方ができそうです。
2006.12.13 (Wed) [長年日記]
§ [イベント][社会][サイエンス] マニア垂涎:科学者たちのレアアイテムを入手する
イギリスのオークション会社Cristie's*1が伝説の科学者たちのアイテムをオークションにかけるそうな*2。
Thomas Alva Edisonの電球詰め合わせ、Albert Einsteinの手記、Sir Isaac Newtonの『Philosophiae naturalis principia mathematica』などなど科学好きなら一度は手にとってみたいモノが100点以上取りそろえられております*3。
とうてい庶民には落札できそうにないEstimateがついている(Edisonの電球:200,000〜300,000ポンドなど)わけですが、出品カタログを見ているだけでも目の保養になるか。
2006.12.21 (Thu) [長年日記]
§ [サイエンス][社会][動画] 視点・論点「まん延するニセ科学」
→ http://www.youtube.com/watch?v=9LNRYsyWgEY
Great Job!
大阪大学 菊池誠教授 → http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/
§ (追記:2006.12.22) お話の内容テキスト版 → http://b.hatena.ne.jp/entry/3527481
2006.12.22 (Fri) [長年日記]
§ [ネタ][tool][自然][動画] Google Earthに生きる野生動物たち
期せずして映り込んだ野生動物の生態……ラクダとかバッファローとかいろいろと映っているものですね。てか、よく見つけたなぁ。
→ http://www.youtube.com/watch?v=bn9X6iHK9bY
via TechEBlog ≫ How to: Use Google Earth to Find “Amazing” Animal Photos
2006.12.27 (Wed) [長年日記]
§ [ネタ][PC] 素晴らしきVintage Computerの世界
→ Technology Review: Gifts for an Eight-Bit Holiday
日本では1チップMSX*1が華々しく登場した今日この頃ですが、海の向こうではApple I*2とかEnigma(!)*3が復刻されて今冬のプレゼントとして(一部界隈で)注目を集めているそうな。
子供向けには、Paper Enigma MachineだとかDigi-Comp Iといったおもちゃもありますので、この冬は親子揃って古き良きコンピュータ黎明期に思いを馳せてみるのも一興かと思います。
2006.12.28 (Thu) [長年日記]
§ [テクノロジ][モノ][業界動向] 世界を変えた10のモノ
Wired Blog*1の『The 10 Gadgets That Changed the World』という記事より、現在の生活様式をがらりと変えたモノたち。コメントはyasumitaiが適当に付けているので、正しい情報は元記事でご確認を。元記事では、これらの逸品が現在どのようモノに発展したかも触れられていますが、ここでは割愛。
RCA社より発売された、10インチの白黒テレビ。当時の価格で$350(現在だと$3,600相当)。今見ても趣のあるたたずまいではありますが、その重量は100 pounds(約45kg)もあったそうな。
2. Western Electric 500 Desk Telephone (1949)
Western Electric社製のダイアル式電話。安くてスタイリッシュ(当時)ということで、電話が一家に一台と普及する立役者となったそうな。今となっては古くさいけど、どこかホッとするデザインです。
3. Kodak Brownie 127 camera (1953)
1953年Kodak社から発売された、コンパクトカメラの先駆けとなる一品。初年度で15万台出荷し、1950年代以降、カメラは日常の様々なシーンを記録に残す道具となりました。
4. Bell & Howell Director Series model 414 Zoomatic 8-mm Movie Camera (c. 1962)
撮影と言えば35mmフィルムの時代、8mmフィルム仕様のカメラがBell & Howell社から登場。映像作製を大衆にも広げた。
5. Amana Radarange microwave (1967)
今や家庭の必需品、電子レンジですが最初の製品は6フィート(約2m)という筐体に100ポンド近い重量で$3,000というお値段が付いていたそうな。Amana社はそんな電子レンジをテーブルにおける大きさにし$495で販売開始。
6. JVC HR-3300 videocassette recorder (1976)
JVC(ビクター)のVHSカセットレコーダ。性能で勝るソニーベータマックスとの死闘の末、現在まで続くVHSの隆盛を作り上げたマイルストーンとなる一品です。
7. Atari 2600 video computer system (1977)
家庭用ゲーム機の祖。1980年『Space Invaders』の登場によりビデオゲームが市民権を得る。あとの発展はご存じの通りですが、当のAtari社は1992年に業界から姿を消してしまっています。
8. Sony Walkman TPS-L2 portable cassette player (1979)
誰かさんの一声というかわがままから産れた、SONYを世界のSONYたらしめた一品(いいすぎ?)。これが生まれていなかったら現在の音楽シーンはどうなっていたんだろう。
9. IBM 5150 personal computer (1981)
現在のPCプラットフォームはここから始まった。Intel8080 4.77MHzプロセッサに256KBのメモリにディスケットドライブ付きで$3,000でした。
10. Motorola StarTac cell phone (1996)
この機種の登場で、携帯電話が「携帯」電話として認められるようになった。100gを切る軽さに、シンプルで美しい外観。電卓のようなディスプレイではありますが、今持っててもこれはこれでありのような気が。
ということで、「歴史を変えた」というコピーに恥じない製品達であります。でも、個人的にはあまりピンとこないんだよなぁ。職業柄、製品よりテクノロジの方に興味が向いてるからでしょうか。
2006.12.29 (Fri) [長年日記]
§ [雑記][乗り物][テクノロジ] 緊急脱出
一生の間で出来れば体験したくないものは色々とあるとは思いますが、「飛行機からの緊急脱出」もその中の一つではないでしょうか。
そんな飛行機からの緊急脱出を安全に体験できる機会があることを、ディスカバリーチャンネルの『エアバスA380の挑戦 4』という番組で知りました。A380というのはエアバス社が建造中の最新型巨大飛行機。飛行機がEUやアメリカの航空局から認可を得るためには「緊急脱出」のテスト(90秒以内での乗客全員の脱出)にパスする必要があり、その被験者は一般から公募されたそうです。定員約800名に1000名を超える応募があったそうな。
飛行機会社のイベントで脱出シュートを滑る機会くらいはありそうですが、本番さながらの緊張感を味わえるのはこういうこの認可テストくらいじゃないでしょうかね。残念ながら日本に住んでいる限りはこの機会は訪れそうにないですが。
+ Utnxbaqy [この間も俊太郎の詩をお http://www.stlouisbusinesslist.com/business/5..]