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やすみたい


2006.11.16 (Thu)

§ [雑記][サイエンス][メモ] 似非科学

 なんとなく思ったこと。

 ・似非科学はわかりやすくて当たり前。本物の科学からわかりにくさを除いたものだから。

 ・テレビの科学番組が「科学実験は誰にでも簡単に行えるもの」という誤解を与えているのではないか。

§ [サイエンス][ネタ][動画] Optical Illusion

  ずっとこっちを見続けるアインシュタイン。凹方向に加工することがミソなのかな(人間が首を振ったときに見えたり見えなかったりする部分が自然と現れる?)。これはすごい。

 → http://www.youtube.com/watch?v=UirpkTAq3uY

  こういうのもあるらしい。見る角度の問題かな?

 → http://www.youtube.com/watch?v=w8Zz05t19dg

  via High T3ch Magazine

§ [テクノロジ][デバイス] ワイヤレス充電

 携帯電話や携帯音楽プレイヤが充電したかどうかを気にすることなく利用できたら、と思うことはないですか? それを実現できるかもしれない技術=ワイヤレス充電=をMITの研究者が提案したそうです。

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 無線による電力供給はRFIDタグやFeliCa(SuciaとかEdyに使われている技術)といったいくつかの非接触デバイスで採用されています。この手のデバイスでは、基地となる装置からの電磁波が受信デバイス側アンテナへ届くとそのエネルギーが「誘導結合(inductive coupling)」の効果により電力として取り出され、デバイスを駆動するエネルギーとして利用されます。一般にこの技術では、携帯電話だとかPCと言ったデバイスに十分な電力を供給することはできないし、供給可能な範囲も狭いものです。

 MITの研究者が提案したのは、(家庭用の)コンセントに接続された「power base station」(以下、基地局)から4〜10MHzという低周波の電磁波を放射する、という装置とシステム。その周波数に共振する回路を組み込んだ受信装置が、基地局から2,3mの範囲に近づくと自動的に電力を受け取ることができるようになるというものです(共振しない装置には影響なし)。低周波なので減衰が大きく(送出エネルギーの割に)遠くまで電磁波は届きませんが、基地局近辺では大きなエネルギーを取り出せます。

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 現在は、原理検証→システム構築の段階のようですが、学会では前向きに評価する意見があった模様。ただ、効率はコンセント経由で充電する場合の50%ということで、充電時間はちょっと長くなります。将来的には、家の部屋中に基地局が配置された、家の中ならいつでもどこでも充電できるようなシステムが目標のようです。

 こういう電力供給システムが確立されれば、ウェアラブルとかユビキタスとかがキーワードのデバイスの可能性がものすごく広がるような気がします。

Technology Review: Charging Batteries without Wires

参考:電波の周波数による分類 - Wikipedia

§ もっとわかりやすい記事が。

BBC NEWS | Technology | Physics promises wireless power

 最初の記事を読んでいて? だったところがちゃんと(かどうかは分からんけど本家MITのサイトより詳しく)書かれてる。図もあるし orz

§ 追記(2006.12.5):類似技術が登場しました。

→ 無接点電力伝送シート:http://yasumitai.kokage.cc/?date=20061205#p02